□■□ Auri's Story □■□
僕が八ヶ岳に来た訳
2001年春に書いた内容をまとめてあります
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購入、あるいは里親に応募するにせよ、
「子犬」を迎えるつもりでいた私たちのとっては、
最初2才目前の「オゥちゃん」の存在は、気にはなるけれど…程度のものでした。

でも、やがてサイトに伺うたび「オゥちゃん」のページを開いては、
3枚の「オゥちゃん」の写真を眺め、
サイト・オーナーのの心のこもったメッセージを
何度も何度も読み返すようになっていました

オゥちゃんが紹介されていたサイト

サイトで紹介されていた頃のオゥちゃん
推定1歳?
「この子は私たちを待っている」

そんな、まったく根拠のない思いが、日々募りはじめました。
成犬を迎える事に対するとまどいも、不安もありましたが、
前の犬を失ってみて、自分たちがどれだけ「犬の存在」に支えられていたか、
身にしみて感じていたので、オゥちゃんがどんな子でも、
予期せぬ問題が起こっても、受け入れられる気もしました。

思い切って、オゥちゃんを紹介しているサイトのオーナーに、
メールを出し、いろいろお話を伺いました。

それでも、相手は生き物ですし、
長い時間を共に暮らす訳ですから、一度会ってから決める事が大切、
もし、どうしても相性が悪そうだったら、お互いのためにも冷静に判断しなくては、と
八ヶ岳の厳しい冬が終わるのを待って、奈良へと出かけてゆくことにしたのです。

4月の奈良は、どこを歩いても桜の花が満開でした


オゥちゃんは、待ち合わせした大きなペットショップの駐車場で
塀に繋がれて座っていました。

お店の人と岡本さん、私たちに囲まれていつもと違う様子に、
ちょっと怯えた目をして、
何度も「お手」を繰り返していました
その目を見たとたんに、正直‘冷静に’などという言葉は、吹っ飛んでしまいました。

「一緒に八ヶ岳に帰ろうね!」
私と主人は、その場でオゥちゃんを迎えることを決心したのです。

手続きを済ませてから、岡本さんのご案内で、
BUZZ君お気に入りの公園にオゥちゃんを連れて出かけることになりました

オゥちゃんは、「初めて」の筈の車に乗り、カーゴスペースで
大人しく座っていました。
これなら、八ヶ岳までの移動も大丈夫、と一安心しました。
公園では、
おそらく、これも「初めて」のノーリードで、
みんなと一緒に思いっきり走りまわっていました。

オゥちゃんの明らかに走り慣れない様子
前に進むよりは、上にぴょんぴょん飛び跳ねてしまう姿を眺めながら
オゥリと出会えた幸せと岡本さんへの感謝で胸が熱くなりました。

奈良の公園でバズくんと
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