□■□ Auri's Story □■□
僕が八ヶ岳に来た訳
2001年春に書いた内容を一部編集、追記しました
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長いこと、ペットショップで「オゥちゃん」と呼ばれていた為
やはり「オゥ」という音に反応するようでしたので、
名前は単純に「オゥリ」と決めました。

奈良から八ヶ岳までの長時間ドライブも、黙って大人しくしていたオゥリは、
いったい何を考えていたのでしょう。
急に変わってゆく環境に気づいていたのでしょうか?

成犬からの飼育といっても、元々どこかで飼われていて、
それから次の飼い主に引き取られるケースが、殆どでしょうから
ペットショップ育ちのオゥリに対し、
私たちは、何をするにもさせるにも、随分ドキドキしました。

でも、散歩もトイレも、人間との暮らしも、オゥリは柔軟に受け入れてくれました。
もしかしたら私たちの心配とは逆に、
「前歴」が無い分、何でも素直に受け入れてくれたのかも知れません。

「外ではしません」とお店の方に言われ、一番心配していたトイレも
ずっとそうしていたように、お散歩の時と寝る前にきちんと済ませ、
最初から、現在まで一度の失敗もないのです。

ちょっと困ったことといえば、階段が上れなかった事
オゥリの居場所は、サンルーム&リビングで、通常デッキから出入りするのですが、
最初は、一気に地面からデッキまで飛び上がろうとして、
失敗してはどこかをぶつけていました。そして繰り返し痛い思いをするうちに、
一時は自分では上らなくなってしまった時期もありました。

みなさんのアドバイスにより、おやつ作戦と外階段の一部改良で
階段嫌いは1ヶ月ほどで克服しましたが、いまだに階段が苦手な事には変わりがなく、
2階には上ってこない状態が続いていて、夜は、一人でリビングに寝ています

※我が家に来てから、1年半を過ぎた現在は
階段の上り下りも上手になり、ほとんど2階の寝室で一緒に寝るようになりました。
お気に入りのソファの前で
お気に入りのソファの前で
オゥリが来て3ヶ月目くらいから、
お散歩中に「顔が変わったね」と言われることがありました。

毎日見ている飼い主には、意外に判らないことですが、
確かに、比べてみるとちょっと違う気もします
少し目の表情が豊かになったような・・・

もしかしたら、最初は、
オゥリなりに新しい環境にとても緊張していたのかもしれません

ペットショップにて 八ヶ岳1ヶ月目
ペットショップにて
八ヶ岳1ヶ月目
3ヶ月目 11ヶ月目
3ヶ月目
11ヶ月目
オゥリは半年を過ぎた頃から、ようやく遊ぶようになりました。

本来遊び好きの犬種ですから、「え?」と思われる方も多いでしょうが
最初はボールやおもちゃを「ほらっ」と投げても知らん顔。
或いは、投げた方向と逆に逃げていってしまいます

そう「遊ぶ」ということを知らなかったのです。
物をくわえる、のも苦手です。
始めは「歯が悪いから?」と思っていたのですが、
今では段ボール箱の「解体遊び」などもしますし、
少しですが「ひっぱりっこ」もしますので、やはり肉体的な原因ではなく
単に遊べなかったのだと思います。

そんなオゥリでしたが、
今では家の中なら「フェッチ」が出来るようになりました。

どうにかして、一緒に遊びたかった私たちは
怖がらせないよう、小さく軽いピンポン玉から始めて、
「遊ぶ」ことが楽しい事、ご褒美ももらえる事を理解させました。

いったん覚えてしまってからは本来の「遊び好き」の性格がでてきましたので
今では、遊んで欲しくて自分からボールを放り上げて
アピールしてくる事もあります。

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